第29章 女城主の決断(政宗編)
情事後
一組の褥の中で、
政宗と忍は身を寄せ合っていた。
政宗「おい・・・大丈夫か?」
忍「・・・足の間が、
変な感じがします・・・・・・」
政宗「そうかよ」
忍「でも・・・嫌じゃなかったです・・・政宗殿」
政宗「政宗でいい。あと嫌だったら困るな」
忍「どうして・・・?」
政宗「夫婦なんだから一度ですますわけないだろ?」
政宗は忍の身体をグイっと引き寄せる。
忍「!!きょ・・・今日はもう無理ですよ」
政宗「知ってる。でもお前は俺のモンだ。
これからこうなるってのは、
さすがに理解しただろ?」
忍「・・・はい」
政宗「いい子だ」
忍は頬を染めながら、
政宗の言葉に返事をする。
政宗はそんな忍の額に、
軽く口づけをする。
忍「政宗・・・子二人いりますよね?
私の方と伊達家と・・・」
政宗「そうだな。まあ授かりもんだから、
お前のところのやつみたいに、
早く息子産めとは思わねえけどな。
しばらくは夫婦二人というのも悪くねえし」
忍「そ・・・ですね」
政宗「あ、そうだ。忍。
お前が行きたいところに、
今度連れて行ってやるよ。
子ができる前に恋人の逢瀬やらねえとな」
忍「・・・そだね・・・考えておく」
二人はそんな未来へと思いをはせながら、
ゆっくりと眠りにつくのだった。