第29章 女城主の決断(政宗編)
忍「やぁ・・・」
政宗がどこに触れようとしているのか、
本能的に察した忍は、
その足を閉じ、政宗に抵抗を示す。
政宗「こら、足閉じんな」
忍「だ・・・だって・・・」
政宗「触らねえと痛い思いすんのお前だぞ?」
政宗と夫婦になり、
こうなることを覚悟はしてはいても、
やはり初めて人に触れられるということに、
忍は戸惑いを隠せなかった。
政宗もそんな彼女の心情を理解はしてはいるが、
幼少の頃よりこの日が来るのを待っていた、
いわばお預け状態を長いこと食らっていた獣が、
今更忍という極上の餌を前にして、
我慢とかやめるという選択肢は消え失せていた。
政宗は強引にその足をこじ開ける。
その瞬間、蜜の流れる、
誰も入ったことのない未開の場所が、
政宗の目にうつった。
政宗「・・・すっげえ・・・綺麗だ」
誰も触れたことがないその場所は、
桃色で政宗の目を一瞬で奪っていた。
今から自分が最初に触れるのだという雄の本能が、
政宗の中でどんどん大きくなる。