第27章 女城主の決断(信玄ほか編)
信玄「ただ単に俺が女城主様の味を知りたくて、
無理やり閨に引き込んだだけだ。
したら幸に見つかってなー。
口封じのために共犯になってもらった。
謙信お前も混ざらせたいが、
俺は見ての通り忙しい。
俺と一緒に、
城主様の国にいる裏切り者を、
叩くのを手伝ってくれたら、
お前にもあの子味合わせてやってもいいが?」
謙信「いいだろう。この騒ぎの責任はどのみち、
お前にとらせねばならんからな」
謙信は姫鶴一文字に手をかけながらそういう。
その目は斬りあいのにおいを嗅ぎつけたのか、
先ほどとは違いにやりと笑みを浮かべていた。
信玄「お?お前も気になるか?
女城主様のほとの具合」
謙信「勘違いするな。
俺はその裏切り者とやらを斬りたいだけだ。
信玄。お前と幸村にも、
あとで付き合ってもらうぞ?
騒ぎの責任としてな?」
信玄「当主様は?」
謙信「女子なのだろう?
斬りあってもつまらんではないか。
・・・まあ酌なら、
付き合わせてやらんこともないが」
そんな話をしながら、龍と虎はどこかへ向かった。
契約通りに忍や民を、虎は守ったのだった。