第4章 妹狐と兄武将(豊臣秀吉)
秀吉「姫の思い、しかと受け取りました。
私もあなたを恋い慕っております。
あなたからの贈り物とても喜ばしく思います」
忍「・・・っ・・・」
秀吉の言葉に忍の目からは、
再び涙があふれだした。
ただし今度は悲しみの涙ではなく、
喜びの涙だった。
秀吉「泣き虫だな。お前は・・・
だから放っておけない」
忍「だって・・・」
秀吉「忍・・・悪いけどお前の初めて、
さっそくもらっていいか?」
忍「・・・っ・・・はい・・・
あなたにすべて捧げます」
秀吉はふっと微笑むと、
そばにおいてあったお茶の残りを口に含み、
そのまま忍に口づけをし、
お茶を忍の口内に流し込んだ。
いきなりの秀吉からの深い口づけに、
忍はたまらずお茶を飲み込む。
忍「・・・秀吉様・・・
何を・・・・・・っ」
秀吉「薬のおすそ分けだ。
お前のほうが効きいいみたいだな」
忍「ひ・・・秀吉様・・・」
秀吉「大丈夫だ。
一緒に楽になれるようにしただけだから」