第27章 女城主の決断(信玄ほか編)
越後にて
謙信「(不機嫌そう)」
信玄「謙信どうした?」
謙信「××国の城主を知っているか?」
信玄「ああ最近新しい奴になったっていう話だろ?」
謙信「ああ、そいつが越後の傘下につきたいと、
そんな文をよこしてきた」
信玄「へえ・・・」
謙信「先代のように楽しませてくれるかと思ったものを、
今度のはとんだ腰抜けらしい」
信玄「腰抜け・・・ね・・・どうするんだ?」
謙信「腰抜け当主に興味なんぞない」
信玄「一応会うだけはあったらどうだ?
案外腰抜けじゃないかもしれないぞ?」
謙信「俺は対話を好まん。
そういうなら信玄。お前が話をつけてこい」
信玄「へえ?それは和睦でもいいのか?」
謙信「戦になるのが一番よいが、
だが信玄。腰抜け当主がおさめるより、
お前が支配した方が国のためになるであろう?」
信玄「へえ・・・国を俺にくれるのか・・・
なら俺も本気を出さないとな」
龍と虎がそんな会話をしていた。