第26章 女城主の決断(信長編)
ふと秀吉は信長の首筋に赤い線が見えるのに気づいた。
秀吉「信長様。首・・・どうなさったのですか?」
信長「ん?ああ、こやつがつけた」
秀吉「信長様に傷を!?
そんなやつを傘下に入れるのですか?」
信長「黙れ秀吉。傷が悪いものとは限らぬだろう?
貴様とて経験あるだろうに」
秀吉「はい・・・?」
信長「房事でつく傷は男にとって、
喜ばしいことだろう?なあ猿」
秀吉「ぼ・・・まさか衆道を結ばれたのですか?」
湯あみの場でなにがあったのか、
秀吉は知らないが、房事と聞き、
信長と忍の関係に秀吉は慌てだす。
信長「衆道か・・・まあ近いかもしれんな」
秀吉に今ここで忍が女であることを、
教える必要はないだろうと、
そう思った信長はそう言う。
秀吉はのちに、
忍の秘密を知り、
信長以上に忍にかまい、
信長を嫉妬させてしまい、
天主から忍の悲鳴が漏れることを、
この時点では誰も予想していなかったのであった。
おしまい