• テキストサイズ

イケメン戦国短編集

第23章 生贄の花嫁(真田幸村)


幸村「お前意味分かってんのか?
   男女が同じ褥で・・・」
忍「分かっているよ・・・信玄様の部下だもん」
幸村「そういう問題か・・・
   で?実際に信玄様と共にしたことはあんのか?」
忍「え?」
幸村「いや信玄様がお前にどこまで教えてんのか・・・
   気になった」
信玄が、三ツ者という間者を雇い、
その三ツ者の中には色事を用いる女がいることを、
幸村は知っていたからだ。
忍も三ツ者ではないだけで、
その知識を知っているかもしれないと・・・
忍「・・・刀しか教わってないよ」
幸村「ほかのやつとは?」
忍「あるわけないじゃん・・・
     ずっと刀ふってるだけの忌むべき子だよ?」
幸村「ならなんで急に、
   そんなこと言いだしたんだ・・・?」
忍「・・・一人が怖いから・・・」
忍の言葉に幸村はハッとする。
忍が信玄に拾われた理由は知っていた。
しかし、普段の彼女を見ているから、
気づかなかったのだ。
あの拾われた過去が、
いまだに彼女の中で、
心の傷になっていることに・・・
幸村「!!」
忍「何でだろうね・・・
     もう平気なはずなのに・・・
     こんな雨で・・・
     一人って思ったら怖くて・・・
     幸村がそばにいるのに・・・
     不安で・・・ごめん忘れて」
忍は困ったようにそうつぶやいた。
幸村「忘れねーよ。ただ覚悟しておけよ。
   俺も男なんだぜ?」
幸村はそういうと忍の身体を、
褥の上にそっと押し倒した。
/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp