第23章 生贄の花嫁(真田幸村)
信玄「この目がなんだ?」
領主「これの目は恐ろしきもの・・・
故に我ら、これは忌むべき子供、
として扱ってまいりました」
信玄「なるほどな・・・本当に忌むべきはお前らだ」
信玄はそういうと刀を抜き、
領主とその部下を切り捨てた。
領主「そんな・・・話がちが・・・」
信玄「悪いなぁーその子をくれたら、
助けてやるなんて一言も言ってないんだわ。
さてと、お前は今日から、
俺の物ってことらしいから、
このまま甲斐に来てもらうぞ?」
??「(こくん)」
子供は無言で頷く。
信玄「安心しな。もう忌むべき子供としては扱わない。
そういえばお前名前は?」
??「忍」
信玄「いい名前だ。忍は幸と同じ年ぐらいか?」
忍「幸?」
信玄「俺の大事な部下だ。
そうだ年が近いなら、
あいつの補佐役でも遊び役でもしてくれ。
俺のもとにきたからには忌むべき子ではなく、
お前にも俺の大事な部下になってほしいからな」
忍「例えばどんなことをですか?」
信玄「んーそれは着いてから考えるかな。
まずは君を湯あみさせて、
綺麗な着物を着せて・・・
美味い飯を食べて・・・
あとは合う武器を選ぶ」
忍「信玄様・・・」
信玄「なんだ?」
忍「これからよろしくお願いいたします」
信玄「おうこちらこそよろしく」
そういうと信玄は、優しく笑い、
忍の頭をなでた。