第22章 鬼は天を笑う(織田信長)
光秀「信長様」
信長が着物を着た瞬間に光秀が天主に現れた。
信長「光秀か」
光秀は褥に横たわる忍を一瞥する。
だがすぐに興味をなくしたように信長を見る。
光秀「ずいぶんとお楽しみだったようですね」
信長「盗み聞きか?ずいぶんと趣味が悪いな」
光秀「まさか、たまたまですよ」
光秀は悪びれもせずそう答える。
信長「まあいい。何かわかったか?」
光秀「ええ、この娘を、
使ってきた首謀者はつかめました。
どうしますか信長様?」
信長「決まっている。この娘を傷つけた罰で、
その首謀者の首を落とす。
そしてこいつを正式に俺の物とする。
すぐに兵を集め、戦の準備をしろ」
光秀「御意」
しばらくして信長がある一国を攻め落とし、
その国の娘を寵姫として大切に扱っているという噂が、
他国に広まるのだった。
おしまい