第16章 鬼の試練(森蘭丸)
忍「蘭丸は真面目すぎるよ・・・
蘭丸がその気なら、
信長様の命令なんて関係ないでしょ。
むしろ信長様から許可が出た、
と思えばいいじゃない」
蘭丸「でも・・・」
忍「でもじゃないの・・・
女の子がいいって言ってるのに、
恥かかせないでよ。
もう・・・」
忍は蘭丸にそう言う。
頼むからこれ以上初めての自分に言わせるなと・・・
蘭丸「・・・分かった。
信長様の命令なんてなかった。
今日は俺が俺の意志で君を愛したいと思った。
君も今日は俺に愛されてほしい」
蘭丸は決意を固めると忍にそう告げる。
忍も静かにうなずく。
今度はどちらともなく口づけをかわし、
その身体を褥へと沈めていく。