第13章 ああ気に入らない(伊達政宗)
政宗「おい忍」
忍「何?」
政宗「気に食わねえとは言ったが、
嫌いといった覚えはねえぞ」
忍「それ嫌いじゃないの?」
政宗「あのなあ・・・
嫌いな女をあれだけ抱きつぶす趣味はねえ」
忍「それって同盟相手だからじゃないの?」
政宗「同盟の・・・ってむしろ、
同盟の男装にむかついていたんだがな」
忍「どういうこと?」
政宗「決まってんだろ。女の前じゃかっこつけたいし、
自分だけのモノであってほしいと思うって話だ。
それが好きな女ならなおさらな?」
忍「・・・?政宗、僕のこと好きなの?
秀吉さんや家康のこと、
好きみたいな感じに?」
政宗「それとはちげえ。俺の言っているのは恋情の方だ」
忍「恋情・・・?」
政宗「あれだ。信長様と舞みたいなやつ」
忍「!!あれ恋情っていうのか」
政宗「お前それも気づいてなかったのか」
忍「・・・?政宗は僕と、ああなりたいの?」
政宗「・・・悪いかよ」
忍は政宗と自分がそうなる図を想像する。