第13章 ああ気に入らない(伊達政宗)
忍「や・・・・」
政宗「や、じゃねーだろ。
ったく・・・どこが大したことないだよ。
完全に傷できてんじゃねーか」
忍「悪かったですね。鈍くさくて」
政宗「そうじゃねーよ。
まあそれもだけど、
お前も一応女なんだから、
こんな傷作んな」
忍「男として生きる道を選んだ時点で、
女は捨てている」
政宗「へえ?そいつはどうだかな」
政宗は背後でにやりと笑うと、
包帯と薬を取り出した。
血止めの軟膏を忍の肩に塗り、
包帯を器用に巻いていく。
途中、手が忍のさらしのまかれた胸に触れる。
忍「ひっ・・・・・・」
政宗「おい、俺は手当てしてんだぞ。なんだその声」
政宗は楽しそうにそう問う。