第12章 交換留学?(顕如の章)
顕如「さあお嬢さん。今日は私の上に乗りなさい」
忍「は・・・はい・・・」
あの日森で会い、契りを交わして以降、
忍と顕如はこっそりと逢瀬を繰り返していた。
忍は昼の間は世話役をつとめ、
仕事を終え夜になるとこうして、
顕如によって女にされる。
それは交換留学が終わり、
その身を再び安土によせることになってからも、
関係は続いていた。
お互いあの日の房事が忘れ難かったのもあるだろう。
だが、心のどこかでお互い思っていたのだ。
ひと時でいい、復讐鬼であること、
安土の姫であること・・・そんなことを忘れたいと・・・
お互いといるこの身体をつなげている間だけは、
顕如と忍でいられることを・・・
忍は胡坐をかく顕如の上で、
妖艶に乱れていく。
顕如の動きと、忍自身の動きで、
忍の胸ははずんでいく。
顕如「く・・・っ」
顕如はそのまま忍の奥深くに欲望を注ぎ込む。
二人の夜は今日も静かに過ぎていく。
顕如END