第11章 交換留学?(佐助の章)
忍はもやもやした状態で、
安土への帰路を進む。
??「忍さん」
ひとりの男が忍に声をかける。
忍「佐助君!?」
その男は、自分と交換で安土に行っていた佐助であった。
佐助「よかった。すれ違いになったらどうしようかと」
忍「佐助君なんで?」
佐助「いや、君は一応交換留学という、
俺の企みに巻き込んだわけだし、
春日山で大丈夫だったか、確認をね」
佐助は罰が悪そうに忍に言う。
忍「巻き込むってそんな楽しかったし」
佐助「例えば?」
忍「例えばそうだね。
信玄様とお茶したり、
義元さんと美術品眺めたりとかかな」
佐助「へえ」
忍「それからみんなのペット触らせてもらったの。
私、本物の孔雀が飛ぶところ初めて見たよ」
忍は嬉しそうに義元のペットである朧の話をする。