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イケメン戦国短編集

第10章 交換留学?(謙信の章)


佐助「・・・謙信様、目的のためとはいえ、
   少しは手段を選んでください。
   お家騒動がおきかねません」
五百年後の世界で謙信は生涯独身と、
史実として残っていることを、佐助は思い出していた。
いくら自分が彼を助けて歴史が変わっているとはいえ、
お家騒動や謙信の勝手に、
忍を巻き込むのは避けたかった。
(むろん忍自身の意志で、
 謙信と相思相愛になり、
 その果てに孕んだ時には、
 佐助は全力で手助けする所存ではあるが)
謙信「文句を言う輩は斬ればよかろう?」
佐助「よくありません。
   あと謙信様・・・絶倫なのは結構ですが、
   あまり無理をすると子ができる前に、
   忍さんが壊れます」
謙信「?何を言っておる?」
佐助「謙信様と忍さんの体力は違うってことです。
   忍さんはあくまで、
   か弱い女子ってこと忘れないでください」
謙信「毎日ほんの数回のまぐわいの何がいけないのだ」
佐助「ほんのじゃないです。
   それもうほんのじゃないです」
信玄「謙信・・・天女気絶しているからな?
   あと毎夜天女の声がするって、
   家臣から苦情が来ている。
   元気なのはいいがもう少しな・・・?」
その様子を見かねた信玄が謙信に苦言を漏らす。
気絶した忍と、
家臣が聞いたという長い時間、
謙信の部屋に響く忍の声に、
謙信が言うほんのが、ほんのでないことを、
佐助と信玄は確信していた。
謙信「?忍の口をふさげばいいのか」
信玄「そうじゃない。そうじゃないんだ・・・謙信」
二人の小言は残念ながら謙信に届かなかった。
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