第9章 交換留学?(義元の章)
幸村「女・・・盃にってなんだよ。
口写しでもしたのか?」
義元「幸は本当に初心だね。」
幸村「んだよ・・・あと幸って呼ぶな」
義元「口写しもしたけど・・・
ほら女の子にはもう一つ口があるでしょ?」
幸村「もう一つ・・・?」
義元「ほとのことだよ」
幸村の耳元で義元が笑いながら告げる。
幸村「―――――っ」
露骨すぎる義元の言葉に幸村は真っ赤になる。
幸村「義元・・・お・・・おま・・・
何言ってんだよ!?」
義元「聞いたのは幸村でしょ」
信玄「で?誰にそんな狼藉働いたんだお前は」
義元「狼藉って決めつけるのひどくない?
安土から来たあの子だけど?」
信玄「お前、俺の天女になんてことを!!」
義元「別に信玄の天女じゃないでしょ」
謙信「お前・・・もしや貢ぎ物の酒で・・・」
義元「うん、美味しかったよ。謙信」
謙信「斬る!!」
春日山武将がこんなやりとりをしていたことは、
安土ライフを満喫する佐助と、
義元の部屋で結局あのまま、
二日酔いに倒れた忍は知る由もなかった。