第26章 スモモも桃もモモのうちーR18ー(信長)
ドクンッ!…と胸が痛いほど高鳴って
ズグッ…と身体の奥が疼いた。
ハッッ…はっっ…アッ…んんっ…
勝手に息が乱れる。
(ホシイ…欲しい……ち、ヨク…なり…い…)
無意識に恍惚に物欲しげに、
華月は信長を見つめていた。
「…存分に乱れ、欲しがってみせろ」
嘲るように口角を上げ、盃をあおる、
そのいつも目にしている普段の何気ない信長の仕草にも、華月は今、ひとり、はしたないほど欲情する。
コト……
盃を置いた信長が華月に近づいて来て、息を乱して悶え転がる華月の傍らに片膝をついた。
悪嬌と笑われて華月は顔を赤らめる。
羞辱からではなく、期待。
「馬鹿め。与えてもらえるとでも思うたか。
クふふふふ……」