第22章 もっと、知りたいーR18ー(信玄)
「君の事、教えてくれないか」
甘い重低音。
「君のすべてが知りたい、ダメかい?」
ちょっと垂れた目をもっと甘く下げた笑顔。
初めて出会った時から、軽い人だな…と思った。
何度会っても、必ず柔甘に笑って、
軽薄な事を言っていて、
本当にタラシ?軽い人?だな…の印象はずっと変わらなかった。
でも、この人の本当の事を知った。
消えるかもしれない命を抱えて、それでも、この乱世に光を見出そうと、弱い民を救おうと、色んなことに立ち向かっているんだって真実を知った。
優しく、優しくて、強くて、
漢(オトコ)らしい。
本当の信玄様を、信玄様の志を知った時には
もう、恋に落ちて、
どうしようもない程、愛していた。