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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS
第17章 雨と紫陽花 R18 ー前ー (信長)
テラッと濡れた半開きの唇、
恍惚とした瞳、婀娜な表情で信長を見つめる華月。
乙女か童女のように純潔な華月の中の
女の表情(かお)が覗き出す。
(…いい顔だっ…)
華月の妖顔に信長の背中がゾクリ泡立ち
身体の奥が疼いた。
その心中を知らぬ華月は
熱っぽく潤んだ瞳を、ふっ と逸らし顔を俯けると、
スリッと信長の胸に顔を埋めた。
見れば、耳まで真っ赤だ。
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