第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
どうやら試着はサイズを知るためだったらしい。
「いつ買う隙があったのかなぁーー…」
首を傾げる私の後ろで
「お前はいつも隙だらけだ」
意地悪を言われた。
「そっかぁーー……⁉︎なっ、なんで、私、納得して……」
シュン…としていると
背後から抱きしめられ、
首筋をキツく吸われた。
「…ンッ!」
そして、囁く声。
「ピアスも服も全部、
おれの与えた物でその身を包め。
服を着て俺を思い出し、抱かれてる気分になれ。
風呂上がりに、ピアスだけをつけた自分を鏡で見て、耳元に俺が囁く言葉を考えろ。
どこに居ても、何をしていても、
俺がお前を見ていると思え」
真っ直ぐに、独占欲を見せつけられた。
忙しく、空の上を飛び回って、
なかなか私を構えない事を気にしている信長さんなりの、私への思い遣りも含まれているのだろう。
優しい独占欲。
私はそれを感じとり、愛されてるんだと、
幸せだと思った。
ー完了ー