第12章 星空の下で R18(秀吉)
「秀吉さーん、ハンモックっていいね~」
さっさと寝転がって揺れながら無邪気に笑っている。
用意していたブランケットを渡してやる。
「空が綺麗だねっ。
空気も良いし、秀吉さんが休みの日に出かけるの分かる気がするよ!」
子供のように瞳をキラキラさせて言ってくれた。
「あ〜っ、あの雲、鳥みたい。あっちはねー…」
すっかり楽しんでいる。
持って来た本や雑誌を椅子に座って読んだり、夕暮れまで2人でのんびり過ごした。
のんびり過ごすのはおろか、
デートも久しぶりだった。
「なあ、華月」
「ん?」
「あんまり時間取れなくてゴメンな」