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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS
第11章 イジワル震源地(家康)
繋いだ手の力が弱くなって、歩く靴音が小さくなる。
『映画だ!デートだ!』って楽しそうに、
嬉しそうに、スキップするように軽い足取りだったのに、
今、足取りは、重い。
(なんでだ?)
「華月、どうしたの?」
「え?」
華月が驚いたように顔を上げた。
「元気ない」
「そんなこと「ある」」
「俺の事、見くびらないで」
華月がバツの悪そうな表情をして、目を逸らした。
「俺、獣医だよ。言葉なんてなくても分かる」
(それってーーー)
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