第9章 imitation♡date R18(光秀)
弁護の仕事は…と言うと、
「高額を毟り取れそうなら、やってもいいかな」
と言っていた。
本当に悪がしっこい、
ズルがしっこい、と言ったら
「だから俺にはこの仕事が合ってるんだ」
と悪びれもせず、笑われた。
仕事としてやっているが、一歩間違えば詐欺師と同じだ。
彼女としては危ない橋を渡らないで欲しい。
以前、そう言ったら、
「そんなヘマはしない。心配するな」
と言われた。
けれど、
その口から紡がれる言葉は全部ウソっぽかった。
(信用してないわけじゃないけど、
本当の光秀さんが見えないよ…)