第8章 君とデート R18(政宗)
「……ん…華月…?寒いか?」
薄目を開けた政宗が、起き抜けで掠れた小さな声で問うと、抱きしめて一緒に布団に包まってくれる。
「温かいな…柔らかいし……華月…」
ちゅっ
「もう少し寝てようと思ったのに、
目ぇ覚めちまったじゃねーかよ〜」
残念そうにしながらも、蒼い瞳が幸せそうに笑っている。
でも、私は上手く笑えない。
そして、口を突いて出た言葉。
「政宗、幸せ?どこにも行かない?」
昨日から華月は何を考えているのか、
不安そうで、情緒不安定な様子だった。
吐露してくれるのを待ってた。