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【ヒロアカ】Don't touch me.【轟】

第7章 Catalyst



「やっぱさー綿世と轟仲良いよな」
「また上鳴くんが何か言ってる」
「だって綿世!さっき食堂で轟と飯食ってただろ」
「そうだけど……どうしたの?」

上鳴くんと話していたら、瀬呂くんがからかうように笑いながら上鳴くんの肩に腕を回した。

「こいつ、お前と飯食いたいんだと」
「あっそっか!言ってたね。学食ならいいよ?いつもいろんな人と食べてるし」

そういえば、何度かご飯に誘われていたなぁと思い出す。ただの挨拶かと思ってた。

私、昼休みはお茶子ちゃんのところとか、百ちゃんのところとか、本当に転々としているんだ。
拗ねて口を尖らせる上鳴くんに、適当に誘って、と言うと綿世全然捕まらねーんだよと返された。

「まりちゃんお弁当の時もあるわよね」
「うん。お母さんの作るついででね。お弁当の時は梅雨ちゃん達と食べてるんだよね」
「ね」

梅雨ちゃんが真似して繰り返すのが可愛くて顔が綻んだ。
お弁当だったり学食だったりするのも、一緒に食べるグループが定まらない要因かもしれないなぁ。

学食の時は混まないうちにと早足で教室を飛び出すから、その時一緒に行こうと誘ってくれた人や、私が誘った人と食べる事が多い。


「チャイム鳴ってすぐか、前もって言ってくれたら空けとくよ」
「わかった!じゃ来週な!」
「来週は職場体験だろ?」
「そうだったぁああ!!」

上鳴くんは切島くんの的確な突っ込みに頭を抱えて大声を上げた。

「っるせえ!!黙れ!!」

そんな上鳴くんの叫びに対し爆豪くんが机を叩いて怒る。
このグループはいつも元気だなぁ。
思わず笑みが零れる。

梅雨ちゃんにそろそろ予鈴が鳴ると言われ、賑やかな面々を置いて席に着いた。
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