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白夜に輝く一番星《ジョジョの奇妙な冒険》
第9章 雪辱
片手でなんとか持てるほどの氷。
先端の割れ具合は、刃物のように鋭利で、試しに腕に当ててみると、血が滲み出た。
(これなら……)
承太郎に借りたハンカチを左腕の方に硬く縛り、大きく振りかざして、狙いを込める。
この腕はもはや足枷にしかなっていない。いや、足ならぬ、腕枷だ。
ピアノを奏でるのに大切な腕など、ここにはない。
呪いそのものだ。そんなもの、ここで切り捨てる。
氷の刃を思いっきり振りかざした。
迷いはない。はずだった……
パリィーンッ!!
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