【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第15章 Purple Anemone -あなたを信じて待つ-
「でも、オレはキミと一緒にいたいから一人にもしないし、殺しもしないよ。だからそばにいてね、ずっと…」
…あぁ、何でこの人は私が一番言って欲しい言葉をかけてくれるのだろう。
どうして…私にそんなふうに優しく笑いかけてくれるの…?
初めて好きになったあなたから離れ、ひとりぼっちになってしまったら、きっと寂しくて生きていけない。
でも…そんな私を一人にしないよと…。
約束を守ってくれるあなたの言葉だから、私は無条件でそれを信じられる。
「イル…っ、私…あなたに会えて本当に良かった…っ」
「うん。オレも同じこと思ってるよ、リリィ」
私たちは小指を絡ませ、笑い合う。
あなたの黒い瞳が私だけを写し、その瞳に惹かれていく。
あなたの手が私の頬に触れる。
自然と顔を寄せ合う。
吐息がかかりそう…。
「嫌だったら言って…」
イルがそんなこと言うから、私は優しく微笑んだ。
「あなただったらいいわ…イル…」
私がまぶたを閉じると、イルは私にゆっくりと口づけを落とした………
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