【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第13章 White Margaret -恋の行方-
「オレに助けてほしいって、リリィが言ってた。オレも…彼女に会いたいと思ってたし。頼れる人が他にいないって、泣きながらそんなこと言われたの初めてだったから…彼女の望みなら叶えようと思った。彼女にまた…笑ってほしいと思った。…そこまでしかわかんない。今はまだ…」
ようやく口を開いたイルミはそれだけ言うと、ドアの方に歩き出す。
「だからーー…」
イルミはドアの前で立ち止まり、ベラードとフランシスカに背を向けたまま話を続ける。
「その先の感情を…これから思い出すんだよ。今はまだ…その途中なんだと思う」
イルミはドアを開けて一歩部屋の外へ踏み出すと、目の前から彼の方へ向かって歩いて来る真っ白な彼女ー…リリアの影を見た。
リリアはイルミの姿を見るなり、にこやかに微笑みを浮かべる。
イルミはそんな彼女の方へと、まるで吸い込まれていくかのように誘われていく。
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