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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第13章 White Margaret -恋の行方-





「しかし、これでお嬢様はもう誰にも傷つけられません…」


ベラードもそれに頷くように目を閉じた。


「こんなことを言ったらバチが当たるかもしれませんが、旦那様への罰に死は軽過ぎます…」


ベラードはふぅと息をつき、再びイルミに複雑そうな顔を向けた。


「しかしながら…それすらも我々では夢物語だった。その点では貴殿に感謝している。あの男をこの世から葬ってくれた。しかし、貴殿は殺し屋だ。お嬢様が貴殿を信頼しているとは言え、お嬢様を傷つけたら我々が許しませんぞ。ゆめゆめお忘れなきよう」


イルミの手に少し力が入り、自分の腕に爪が食い込む。


「オレが殺し屋じゃなったら…もっと違う言葉だった?」


ーー…リリアを守ってくれと……


瞬きもせずにじっと床を見つめるイルミに、ベラードは眉を寄せた。


「…貴殿はお嬢様のことをどう思っておられるのですか?」


イルミはすぐに返答できず、まとまらない考えと思い出せない想いに戸惑っていた。

しかし、その内心の葛藤とは裏腹にイルミの感情のない表情だけがベラードとフランシスカの目に映っている。

二人は何を考えているのかわからないイルミを前に、静かに答えを待った。


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