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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第10章 Plumeria -内気な乙女-





「ちゅ、ちゅーされた時だって、心臓バクバクして死んじゃいそうだったのに…」

「あ、あれはイルミ様なら良いかと思ったんです…」

「なッ…何言ってるの?もしかしてこれハニートラップ?オレのこと殺そうとしてない?」

「そんなことありません!私はただ…本当のことを…」


それから沈黙してしまい、私たちはただただ顔を真っ赤にさせ、しばらくお互いをまともに見れないでいた。

時計の音がカチカチ鳴るのを聞きながら他にどうしようもなくてそうしていると、イルミ様が耐えきれなくなってか、口を開いた。


「…オレ、そろそろ戻る」

「あ…!それなら私がここから出ます。これから帰りますわ」


イルミ様がぴくりと眉を動かす。


「え?何で?」

「こうしてる間にも、私の大切な人たちが不安な時間を過ごしています。一刻も早く安心させてあげたいんです」


私を守ろうとしてくれたみんな。

私をかばって撃たれ、眠ったままのフラン。

そんな彼らを任せて残して来たベラード。


あなたが力を貸してくださると、みんなにすぐにでも伝えなければーー…


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