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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第8章 Water lily -信頼-





その瞬間、「ぐえ!」と後ろで声とドッという鈍い音がした。

振り返ると、ミケちゃんが燕尾服の男の一人を巨大な前足で弾き飛ばしていた。


「ミケちゃん…!」

「何!?」


茶髪の男が驚きの声を漏らし、苦虫を噛み潰したような表情で私を睨む。

その場の男たち全員が臨戦態勢を取った。


このままじゃ、ミケちゃんが彼らに傷つけられちゃうーー…


「やめて!!」


そう思った途端、私はただ叫んでいた。

男たちが一斉に私の方に振り向く。


「あなた方と共に参ります。だから…その子を傷付けないでください…」


私はミケちゃんを見上げ、真っ直ぐに見つめる。

ミケちゃんは心配そうな目をして私を見つめている。


「そんな顔しないで。大丈夫よ。彼がきっと来てくださる…。そうしたらまた会いに来るわ。私のこと覚えててくれて嬉しかった…。助けてくれてありがとう」


私はミケちゃんに精一杯笑いかける。

すると、ミケちゃんはその場でじっと大人しく腰を下ろした。

私はホッとして胸を撫で下ろす。


「そうできるといいな」


茶髪の男性の声が後ろから聞こえた途端、首の後ろに衝撃を感じた。


「う…っ」


視界が暗転し、そのまま私の意識が遠のいた………


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