第9章 守りたいモノ
夢杏side
旭さんに会いに行った後、すぐに夕先輩に報告したくて、走って2年生教室へ向かった。
その途中の階段で友達といる夕先輩を見つけた。
貴『夕先輩!!!』
西「!!夢杏!!どーした?!おい!お前ッ…あっぶねぇ」
勢い余って階段から足を踏み外してしまった。
夕先輩が支えてくれたお陰でケガをしなかった。
貴『す!すいません!夕先輩!ケガないですか!!』
西「俺は大丈夫だ!それよりそんなに急いでどうした?』
貴『今日から、旭さん部活に来ます!!だから、夕先輩も来て下さい!!』
西「旭さんが…部活に?お前どうやって…?」
夢杏のいきなりの報告に戸惑いを隠しきれない夕先輩。
貴『さっき旭さんと話してきました!旭さん…バレーが好きだって!次こそは絶対、烏野を守りたいって言ってました!だから!絶対今日の部活来てください!!ニコッ』
西「夢杏ありがとう…!!俺も部活で旭さんとちゃんと話す!!」
そう言って優しく頭を撫でてくれた。
貴『はい!!それじゃあ、また部活で!』
そう言って自分の教室に戻った。
"今日の部活が楽しみ"
そう思うとニヤニヤが止まらない。
月「なにニヤニヤしてんの。」
山「ほんとだ!なんかいい事でもあった?」
貴『今日の部活に旭さんが来るの!夕先輩も!これでみんなでバレーできる!!』
嬉しそうにはしゃぐ夢杏に蛍も忠も笑っていた。
放課後あんな事になるなんて
この時、思ってもみなかった…