第6章 リスタート
蛍と山口くんに話しかけようとする夢杏。
そうすると、
目の前に同じクラスの男の子が立っていた。
「ねえ!君めっちゃかわいいね!名前なんて言うの?」
貴『え?私?神崎夢杏」
「夢杏ちゃんか!よろしくね!部活とか何やるか決まってる〜?」
貴『えっと、私は…』
私の言葉を遮り彼はこう言った。
「俺、サッカー部なんだけど、マネージャーやんない?!」
"サッカー部"
その言葉にビクッと身体が震えた。
もう考えないようにしてたのに…
貴『…ごめん。私、違う部活入ろうとしてるから…』
無意識に、スカートの裾をギュッと握りしめて言った。
「え〜いいじゃん!見学だけでも来てよ!お願い!」
どうしょう…怖い…
トラウマが蘇りそうになったその時だった。
月「夢杏。なにしてんの早くこっち来て」
貴『…!あ、うん…! ごめん呼ばれたから行くね』
そう言ってその場を離れた。