• テキストサイズ

【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第13章 また新たな記憶




「忘れるようなことはした。だから気にするな。」
「優しすぎなんですよ、零はぁ……!」


 唇を離した瞬間、そんな優しい言葉をかけられた。
信じるって言ったのに、約束したのに。子供のように泣きていると頭を撫でてくれた。優しくて本当に暖かな気持ちになる。本当にこの手は好きだ。



「……雪花、少しいいか?」
「はい……、どうしましたか?」
「実はまだ、隠し事がある。」


 隠し事がある?泣きやんできたころ、そう言われて首を傾げる。零を見上げると笑顔ではなく、何だろうか罪悪感を感じているような顔立ちだった。


「……実は、本職は探偵ではないんだ。」
「探偵じゃない?」


 うん?どういう事だ?頭が追いついてなくて分かったと言えば、働いている仕事は探偵さんではないと言うことだ。
そんな理解が出来ていない私の頬に触れてはじっと青くて綺麗な目で見つめられる。



「本当は、"警察官"なんだ。」
「警察官?……えぇ、警察官!?」


 嘘でしょ!?探偵さんだと思っていたら、警察の方だったんなんて……。いや、薄々は警察官でも向いてそうだな。とは思っていたけれど、まさか本当の警察官なんだって……。理解ができた頃には、何だか笑えてきた。
警察帽子かぶっているのかな?凄く似合っているし、格好いいと思うな。でも、いつもスーツだから刑事なのかな?



「潜入捜査的な感じですか?ドラマの中だけだと思っていました。」
「……嫌な気持ちにはならないのか?」



「そりゃ、びっくりはしましたけれど。嫌な気持ちにはなりませんよ。」



 零の秘密を知れて逆に嬉しい気持ちにもなった。

/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp