第2章 契約成立
「それはどういうことですか?」
「浮気の証拠を、押さえてもらえてそれで、浮気をしていることを彼氏に証明をしたいのです。」
それで願わくは別れたい。ぎゅっとスカートを握りしめてその安室さんと言われていた方を見る。
こんなことで探偵使うなんて……という気持ちもあるけれど、それよりもきっかけを作ってあの人から離れたい。
「それだけですか?見ている感じですと、もっと違うきっかけがあるように見えますが。」
「!……それだけなのです。しょ、しょうもないですよね。」
「いいえ。それでは、その彼氏の浮気を証明してしまいましょう!」
へ……?内容を聞いてお断りされると思ったのだけども、引き受けてくれるらしい。
「良かったね。お父さんにも一応伝えておきますか?」と女子高校生は言ってくれているし、コナンくん?に至っては何だかまだ悩んでいるような顔をしているし女性の店員さんは微笑んでいるともう一人の女子高校生はじっと私を見ていてしっちゃかめっちゃかである。それでも、引き受けてくれるという真実が嬉しくて。
「ありがとうございます。あの、お名前は……。」
「それは失礼。安室透とお申します。」
あむろ、とおるさん。私の探偵をしてくれるらしい。
名刺を渡されてそこには私立探偵と書かれてあった。