第12章 ✽欠け落ちる
「ご、ごめんな、さい、。」
最低すぎる。名前間違うなんてムードも何もない。
一気に挿れられたがそれどこではなかった。申し訳なさすぎて涙が溢れてきた。泣きたいのは、安室さんの方だと思うのに。きっと怒られるだろう。
涙が拭くと安室さんは何故か凄く嬉しそうに微笑んだ。
「零と呼べ。」
「?、れい?んあっ!」
れい。と呼んだ瞬間、動き始めた腰にびっくりして引いてしまったがまたキスのように腰を抑えられた。
「やら、やらぁ!はげ、しいっ、ひゃ!い、いっちゃう!」
「っ、いこうか。」
「あぁぁあっ!」
急に花心を摘まれては、頭の中がまた真っ白にぎゅっと締めてしまった。安室さんはぐっと顔を歪ませてはスピードをかえずに私の顔に近寄ってくる。
「本当に、愛おしくなってくる。」
「あ、あ、あむろ、さ、ん。」
「零。」
「れい、れい!んっ。」
唇に唇を重ねられては、もう体が追いつけないほどに気持ちが良い。そうなんだ、この行為ってこんなに気持ちが良いものたんだ。初めて体験したかもしれない。
「!、奥はだめ!」
「ほら、もうすぐいくぞっ。」
「や、やん!また、いっ、ちゃう!あ、あぁぁぁあ!」
中ごしに感じる暖かさ、ゴムを付けていてくれることにも感謝しつつも目を閉じそうになる。
ぼっと頭で何も考えられなくなってきては、安室さんを見つめては頬を撫でた。
「思い出せ、あの事は忘れてても良いから、俺のことは……!」
「れ、れい……。」
久しぶりの行為だったから疲労感が半端ではなくてそのまま目を閉じると暖かくて暗い所に引きずり込まれた。