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【名探偵コナン】求めた先に。【完結】

第11章 欠け落ちる




「そういうことがあったのですね。」


 目が覚めると点滴が見えた。その瞬間で病院にいる事が分かり、ナースコールを押す。
しかしながら、なぜ病院にいるのか分からないまはまナースコールを押したので病院の先生ときっしりとかしこまったスーツ姿の男の人が私の元までやってきてそれにも戸惑いを隠せなかった。


 1から10まで全部教えてもらい、妙に納得して手の震えが止まらない。男の人は警察官らしくてその人が言うには
『百合ちゃんの手を借りて元彼が脱走して、私を殺そうとしていた。しかしながら、百合ちゃんが庇ってくれたので命には至らなかった。』らしい。
 百合ちゃんは助けてくれたらしく、お礼が言いたくて聞いてみたところ首を振られて会っては行けないとのこと。



「摘出は終わり、何日か寝ていたから体は回復しているから通院はあるけれど、今から退院出来るよ。
あと、急に与えられたショックに耐えきれず一部記憶がないのでそれも治療していきましょう。」



 一部、記憶がない。きっとあの事件のことが記憶に無くなってしまったのだろう。
それよりも前のことは覚えている、元カレに暴力を振るわれていて安室さんに助けてもらいそのまま一緒に暮らしている。
……えっと、一緒にベットで寝始めたんだっけ?



 お医者さんにお礼を言い、安室さんの家へ戻る準備をする。
安室さんだからこの事件のことは知っているか、彼はなんて考えるだろうか不安で堪らない。
胸騒ぎがする中、手続きをし病院をあとにした。


 向かうは勿論、安室さんの家である。
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