第10章 あとがき・解説
それでは改めまして、自己紹介から始めさせて頂きます。
この世に生を受け、“バケモノ”と称され恐れ敬われるものどもよりも人間とMRIが怖い、神谷芙美です。
MRI、本当怖かった。長くもない私の人生で2度もこんな体験をするとは……人生何があるか分からないものですね。知識はあっても、絶対入らないように健康に過ごしてください。
終始こんな調子でお送りいたします。
最後までお付き合い頂けると幸いです。
まずは、夢主の従兄弟についてです。
彼女は同性愛者であって、性同一性障害ではないです。
自分が女性である自覚がありながら、恋愛対象が女性ってだけです。ちょっと紛らわしい表記をしてしまっていたかもしれないので、勘違いしてしまった方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です。私も途中まで混乱してました。おい。
従兄弟の初期段階では、情緒は全然豊かではなかったのですが、夢主も情緒が豊かではなかったので、いまいちキャラが立ってくれなかったです。なので急遽、爽やかさを追加したら最後に迷子になりました。急な予定変更は大惨事を招きます。覚えておいて損はないですよ?
従兄弟の住んでる家ですが、オフィスビルからそんなに遠くない古いアパートです。家賃2〜3万くらいの築30年の1LKだった気がします。夢主は言わずもがな、ビルの地下の事務所に住んでます。
それから事件の報酬の補足ですが、従兄弟と夢主が恵まれない人々に寄付すると、とんでも発言をした後、社長がちゃんと修正してくれてます。一部は会社へ、一部は夢主の方へ、残りは寄付といった形です。寄付は忘れません。
次は夢主についてです。