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【ヒロアカ】自己犠牲ヒーロー

第6章 藪から棒


秋らしい寒さの夜。
1つの影が大きな門の中へ何かを引きずり入れた。その後、低木の茂みに落ち葉を散らして隠す。
その何かは深緑色の迷彩ポンチョを巻き付けられていて、中身は分からないが全長180cmはありそうで、人である事が推測できるだろう。
シェイドは身体のラインにぴったりな真っ黒のつなぎ服を着て、黒い手袋に付いた葉を落とす。豊満とは言い難い胸と筋肉で引き締まった身体にベルトを巻いて、細身の拳銃をホルスターで吊るしている。
長い黒髪は頭の高い位置でポニーテールにして、寒冷迷彩のバンダナで口を隠し、ゴーグルをはめる。
黒い編み上げブーツの靴底に仕込んだ両足のナイフと、腰に水平に吊るしたコンバットナイフを確認する。
準備を整えたシェイドは足元を見て

「ここで待っていてください」

小さく呟くと、踵を返して大きな家に向かって歩き出した。














現在時刻は午前1時。
満月の照明、街灯のスポットライトに照らされた虫の楽団の演奏に、町は聴き入り静まり返る。
静かな秋の夜に爆発音が轟くのは、約1時間後。

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