第6章 主人とイヌの駆け引き
「本当に失敗しないでよ」
「喋るな。集中出来ない」
「…ごめん」
「出来た!初めて前髪切ったからどうかと思ったけどやっぱり成功したな」
「初めてだったの⁉︎」
「ああ。そっちの方が可愛い」
「なっ…!」
(普通授業中に前髪切るやつ何かいてるか?)
「先生ごめんなさ〜い。でもさ、こっちの方が良いよね?」
(そうだな似合ってる)
「先生が生徒口説いたらダメだよ」
(あはははは‼︎)
(お前ら〜‼︎笑う暇があるなら教科書だせ‼︎)
「可愛い…可愛い…可愛い…可愛い…」
「レイラ〜どうかしたか?」
「可愛い…可愛い…可愛い…」
「何?聞こえない」
「可愛いってからかうのもいい加減にしなさいよ」
「だって本当だし」
「なっ…⁉︎」
「赤くなってる〜」
「み…見ないでよ」
「何で〜?」
「は…恥ずかしいから」
「可愛いよ似合ってる俺がそう言ってるんだから自信持ちなよ」
「うん…」