第9章 夢
涙「………………抜け出せた……」
海「はぁ………はぁ………」
涙「海御前、大丈夫?」
海「大丈夫です。…………涙雨、これからどうしたいですか?」
涙「え?こ、これからって……」
海「私は、あなたに付いていきます。何があろうと。あなたの判断に。」
涙「海御前……………私は…………」
言おうとした瞬間、海御前も、周りの景色も、いきなり消えた。
涙「は?!な、何これ!!海御前?!どこ?!」
混乱していると、誰かの声が聞こえてきた。
涙「呼ばれてる……?」
呼ばれてる。確実に。誰かに。
涙「誰なの……?」
『涙雨っ!! 』
あぁ………わかった。
由賀だ。
そうだよ!!私は由賀を助けに来たんだ。
行かなきゃ。
私が、助けるんだ。
目の前が、光に包まれた。
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