第6章 由賀side
來「ま、色々あってなぁ。お前を助けに来るところを、な。」
由「?なんで、涙雨さんが助けに来ることになってるんだ?」
僕がそう言うと、來賀は不思議そうな顔をした。
來「は?なんでって、お前ら好き合ってるんだろ?」
由「…………はぁ?」
待て待て待て。どう考えたらそうなるんだ。
確かに、涙雨さんはキレイだし、強いし、かっこいいし………好きか、と言われたら多分そうだろう。
でも、涙雨さんがそう思ってるとは………
來「あぁ、ちなみに俺の部下の話だと、もう向かってるらしいぜ。」
由「なっ……!!」
そんな………僕がみすみす捕まったから………涙雨さんが、危険にさらされるなんて………
來「まぁ、楽しみにしとけよ。はっはははは!」
去っていく來賀の後ろ姿を、呆然と見ていた。
その後、また意識が飛んだ。