第1章 ◎ 飲みすぎ禁物。 【摂津万里】
『ただいまぁ〜!!
監督様がお帰りだぞ〜』
今日は中学時代の友達と同窓会で飲みに飲みまくり、意識が飛ぶ寸前までお酒を飲んできた。ううん、飲まされたんだ。
「ったく・・・飲んでいるとは聞いたが・・・」
「酔ってるアンタもかわいい・・・」
左京さんはため息、真澄くんはヘラヘラと笑っている。
フラフラとした足取りで談話室のテレビ前のソファに寝転ぶ。
もう夜遅いということもあり、談話室には数人しかいなかった。
テーブルを挟んだ向こう側のソファには万里くんと至さんがテレビゲームをしていた。
静かな談話室にお茶をすする音とコントローラーの音が聞こえる。
そんな音さえも私の子守唄にしか聞こえなくなってきて
いつの間にか私は深い眠りについていた。