第2章 黒の時代
ーーーーーあれから二年が過ぎた。
私たちは17歳になっていた。
一人での異能力がディフェンス向きな私は
太宰さんに付いて作戦や立ち回りを学んだ。
それも今日で終わり。
太宰さんが幹部に昇格したのだ。
明日からは葉琉が太宰さんの補佐となる。
葉琉は中也さんと組み、闘い方を学んでいた。
飲み込みが良いらしく
今じゃ体術なら大体の人には勝ててしまう。
私は明日から中也さんの補佐になる。
幹部となり忙しくなる太宰さんの代わりに
中也さんと一緒に作戦などを考えるためだ。
この分野は葉琉には苦手らしい。
あれから数回、【漂泊者】を使用した。
だが、使う頻度が少なかったせいか身体はだいぶ成長し
首領の守備範囲ギリギリとなった。
身長も伸び今は二人とも1.5米だ。
双子だからなのか、成長も同じくらい。
ただ、私たちに違いが出来たとしたら
それは髪の長さだろう。
胸の高さまである私の髪とは反対に
葉琉の髪は肩に届かないショートボブだ。
戦闘が多い葉琉にはロングヘアは邪魔だったようだ。