第7章 男子会+自分
暫くして扉がトントンと鳴らされる
どうやらママの“友達”が来たらしい
レイスだったら逃げる、レイスだったら逃げる…
逃げ腰で扉を開くと凶悪な笑顔が飛び込んできた
「うおっ!?」
『ひえっ』
目の前の人が倒れこんで来て自分と目の前の人は床に崩れ落ちた
ってかこの顔って…
『ト、トラッパー?』
「くそっ…何しやがるフレディ」
フフ、フ…フレ、フレディ?
あのフレディ?
「はっ大男が【か弱い】俺様に押されて崩れ落ちるとは滑稽だな」
「馬鹿なことを言うな、この糞ジジイめ」
ママの友達ヤベェェ!
何これ?何なのこの状況
興奮、興奮するわぁ…
本物…はあり得ないよな?
『すげぇ…フレディのコスプレだぁ…』
ほぅ、と感動の溜め息をつく
フレディ(?)らしき人物はコチラを見ると残念そうな顔をした
「けっこう歳イっちまってるじゃねぇか…娘って聞いたから来たのによ」
と、良いながら家の中に入ってくる
そしてヌルっと白いマスクの大男も家の中に…
え?マ、マイケル?
「おい、そろそろ立て」
『え、あ、しゅ、しゅごい』
こちらの人はマイケルのコスプレ?
てか本物っぽい刃物持ってるけどコスプレに気合い入りすぎじゃない?
その刃物の赤黒い錆は一体何の錆かな…?
「おい?うさみ?」
『すっ、げぇ~…本物みたいだぁ…』
「しっかりしろ…!頭でもぶつけたか?」
『トラッパーさん、家の中にフレディとマイケル居るんですよ…!?
しかも、すっごい完成度が高いコスプレ
とても感動しますよ!』
フレディ(?)らしき人がニヤリとコチラを見て笑う
ってか、もう座って寛いでいらっしゃる
「コスプレなんて安っこいもんじゃない。
これは本物だぜ?お嬢さん」
『はい!すっごく本物っぽく見えます!』
「ン?違う違う…俺達は“本物”なんだ」
『えっ、まっさかぁ…いや有り得そう』
実際変な世界だし、透明になる奴居るし…
疑ったらキリがないね
「少しの間だがヨロシクな、お嬢さん」
『うへっ…は、はい!』
ダメだ…頬が緩む
かっこよすぎて頬がだらしなく緩む…
「こっちがマイケルっていう無言野郎だ
可愛いげの無い奴だが仲良くしてやれよ?」
と、肘でマイケルをつつくフレディ
マイケルはフレディに刃物をつきつけ触るな、と威嚇してた
可愛いのぉ~