第23章 と•も•だ•ち
私を九尾さんが正面から抱きしめてきた。
魅菜
「!!」
羽織に染み付いている、
甘い香りがする。
九尾
「しばらくぶりだな…逢いたかったぞ。
元気にしていたか?」
落ち着いた大人の男性ボイスで囁いてくる。
魅菜
「はっ…はい(*´ω`*)」
私がそうこたえると、
身体からそっと離し、今度は両手で私の顔を包む。
九尾
「なんだか痩せたんじゃないか?」
魅菜
「(´・ω・`)え?」
(あっ…でも確かに痩せたかな?
双子ちゃんだからかな??)
九尾
「今度…お前が好きな牛肉を手配して贈るから、
食べると良い。」
九尾さんは…なんていうか…
誰かさんと違って本当に大人だ。
魅菜
「うわぁ〜(*´ω`*)ありがとうございます!!」
九尾
「…お前が喜んでくれるなら、
なんだってやれるんだよ。
何か願い事があるなら遠慮なく言うと良い…」
こうやって絶対に甘えさせてくれるところも、
誰かさんとは違う。