第22章 口寄せをインチキとか、まるで夢がないね
次の日の明朝…
朝靄を分けて私たちは妖界の端の端にある
人間界に通づる古い鳥居の前まできた。
(ちいさな鳥居ね…)
子供1人がやっと通れる大きさの鳥居で、
そこら辺の妖怪もあまり知らないと言うのは頷ける。
黒
「俺が先に行きます、九尾様と魅菜は俺の後に続いて潜ってくれ。」
魅菜
「はい。」
九尾
「ああ。」
黒さんは四つん這いになり鳥居を潜り…そして姿を消した
(いつもここから…仕事へ行ってたのかな……)
余計な事をグズグズ考えていると…
九尾
「先に行きなさい…」
九尾様に促されてしまった。
魅菜
「は、はい…」
私もまた四つん這いになり鳥居を潜った。
(お腹……ギリギリ💦)