第21章 ごめんね、
クロウ
「気にならない…大丈夫なら…
黒と魅菜の…この距離はなんだい??」
クロウさんは後ろを振り返り魅菜を指差している。
(あっ……こんなに距離が……)
向こうで腹をさすりながら、
立ち止まっている魅菜がいた。
黒
「いっけね!!!」
俺はさっきまでの気まずさは何処へやら…
魅菜の元に走り寄る。
クロウ
「黒……」
呼び止められる俺。
黒
「はい?」
クロウ
「…例の仕事…についての説明は俺からしてあげるよ…
黒の口からは言い難いだろうからね。」
(…確かに説明が上手いクロウさんに頼めば、
物分かりの良い魅菜なら納得するかも…?
いや…でも…それを他人に任せて良いのか??
なんかそれは……)
俺は拳を握りしめる。
黒
「…それは俺が説明します。」
クロウ
「…そっか。分かった。
まっ、頑張ってよ( ◠‿◠ )
……あっ!そうだ!ノア…また母さんに捨てられちゃったから、
また…預けて良いかな??」
クロウさんとノアくん…
オレ達よりこの先が心配な気がする…
黒
「…ど、どうぞ…(;´д`)」
そして俺は再び魅菜の元へ走り出した。