第3章 身売り
結局、
私は白梅さんと黒さんに両側を固められ…
人間界で言うところ…役所に似た場所にやってきた。
白梅
「黒、私は…役人を連れてくるから、
クソ女が逃げないように見張っていてくださいな。」
黒
「…はいはいはい。」
白梅
「お返事は一回にしなさいな!頭にくるからねぇ!」
黒
「チッ……」
白梅さんが建物の中から役人を連れて来るまで、
私は黒さんと2人で待つ事になった。
魅菜
「………」
黒
「………」
屋敷の外観は…
まるで江戸時代のお姫様が住んでいそうな感じで、
私なんかが入ったらいけないような感じだ。
(門の前に居るだけでも場違い……)
門番
「おい、女子よ。
なんだその…足を無駄に露出した着物は……」
近くに居た門番に話しかけられた。