第16章 信じられない馬鹿
カナリア
「そして…3つ目は処女を取り戻す……
これは難しいわ…
何しろその人間の娘は…
九尾との契約を交わして不老不死を手に入れてる……」
黒
「…ですよね……」
俺は再び項垂れる。
仕方がないとは分かっているが…
カナリア
「…こんな事…言いたくないけれど、
魔法で全て解決出来るなら…
誰かの死で泣く人も居ないし…この世界は平和だらけよ?
…私は彼女が可哀想に思うの…
貴方の事を愛していたのに信じていたのに…
九尾に抱かれた瞬間から距離を置かれ拒否されて、
また貴方の勝手で心を揺さぶられる…
3つのお願いは…彼女なりの復讐ね。」
黒
「復讐?」
カナリア
「魔法じゃどうにも出来ない、
彼女のココに響くような貴方の言葉が…
3つ目のお願いの代わりになるんじゃないかしら?」
カナリアさんは、
大きな胸の谷間をトントン叩いた。
(エッロ…じゃねぇ!!
そうか…なるほど!!!)
黒
「ありがとうございます!!
俺…さっそくブスに言いに行ってきます!!
カナリアさん!ありがとうございました!!」
"バフッ💨"
俺は狼の姿に戻る。
カナリア
「こらこら!焦っちゃだめよ!
ほら…特別に私の愛猫のルーノを三毛猫に変えてあげたから、
連れて行きなさい!!
呪いは直ぐにしてあげるから!」
カナリアは、
いつ魔法をかけたのか分からないけど、
ルーノという三毛猫柄に変えた猫を俺の背中に乗せてきた。
(なんか毛並みボサボサしてるし…
こう言っちゃアレだけど…ブッサイクだな…おぃ…(´-ω-`))
黒
「ありがとうございます!!
あっ!そーいやお礼を……」
俺は口に金の入った封筒をくわえ、
カナリアに渡す。